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健康 情報提供

胃がん罹患率の都道府県別分布をみる
02/27 16:38

男性に最も多いがんの一つ、胃がんの罹患率と食生活の関係を都道府県別に相関分析をしてみました。厚労省「がん罹患数2016速報」によれば、胃がんの罹患率は地域間の偏差が大きく、秋田県、新潟県で偏差値70以上、山形県、鳥取県、和歌山県で偏差値60以上となっています。一方、沖縄県で極端に低く、偏差値は17.9となっています。
 今回の分析では日本酒消費量との相関が高く、相関係数0.817となっています。一方、沖縄・九州中南部で消費量の高い焼酎を含めてアルコール度数で重み付けしたアルコール消費量との相関はほとんど見られません。
 次いで高いのは生鮮魚介消費量であり、相関係数0.718です。日本酒消費量と生鮮魚介消費量とは、それぞれ独立した因子です。従来、危険因子とされていた塩分摂取量は相関係数0.488となりました。
 日本酒が直接、胃がんの発がん性をもっているのか、あるいは、日本酒を大量に飲むようなライフスタイルが胃がんのリスクを高めるのかは分かりません。しかし、日本酒の飲酒が胃がんの発生リスクを高めていることは確かなようです。
 生鮮魚介類も同様なリスクを持っているようです。

図 胃がん罹患率(男、2016年)

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