『本草生活』とは・・・
※本草学とは医薬に関する学問。本草生活とは西洋医学によらない医薬の知識を身につけ、自分で自分の健康を維持向上していくライフスタイルをいいます。
江戸時代には本草学の知識は一部に限られ、一般庶民はゲンノショウコなどの民間薬によって自分で病気を治してきました。
ここでいう本草学とは、一般民衆に語り継がれてきた知識を含んだものです。
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『本草生活』のすすめ
・(医者の処方する薬に依存するのではなく)自分で自分の体調を管理するセルフメディケーションによって
・(煎じて飲むのではなく)普段の飲食を通じて、
・(病気を治すのではなく)体質を改善していく。
・(いまだ科学的には証明されていないが)民間療法に叡智が存在する。
未病について
「病気を治すのではなく体質を改善」するということは、「未病」状態から回復するということです。
「未病」はこのまま放置しておくと病気になる状態のことを言い、中国の周代の医学書『黄帝内経』には、「聖人は既病を治すのではなく、未病を治す」とあります。
私たちが「病気を治すのではなく体質を改善する」といっていることは、古来より最善の治療法であるといわれてきたことです。
なお「周礼」では、食医>疾医(内科医)>傷医(外科医)>獣医という順位がついています。食医が最も順位が高いことになります。
ただし《周禮》天官冢宰では、この上に「医師」がいるようにも読めるそうです。
民間薬について
漢方薬には全て古典による出典があります。風邪薬として有名は葛根湯は、1800年前の後漢末に著された『傷寒論』に出ている処方薬です。
出典外の薬は、現在、中医(中国で認められた中国医学の医者)が処方しています。これには50種ほどの処方があり、これを中薬といいいます。
中国では法定薬用植物の薬草を中薬と言い、まだ法定薬用植物に指定されていない多くの民間薬を草薬と言います。
薬草は従って中薬と草薬とからなっていることになります。併せて中草薬と呼んでいます。
中国の草薬も研究が進み成分が明らかになり、薬効も臨床的な実験が進めば中薬に収載されます。
中医薬では葛根湯とかはもう使っていないと言われています。
また、漢方薬は複数の薬草などを混ぜて処方し、一つの薬草のみを処方するのは民間薬であるとも言われています。
しかし、古来より日本では、ゲンノショウコ、センブリ、ドクダミなどが病気治療に使われてきました。世界的にも共通して薬効があるものとされています。
これらの民間薬が古典にないからあるいは未だ科学的な証拠が見いだされないからといって何の効能もないとはいえません。
本草生活は、これらの民間薬こそが未病予防に当たって有効であるとする立場によっています。
さらにインターネット時代においては、多数のエビデンスを集めることによって、人類に役立つ叡智が生まれることが期待できます。
本草生活研究会について
以上の考え方に基づき、本草生活によるセルフメディケーションを普及していくことを目的として本草生活研究会は結成されました。
なお、Honzoは本草生活研究会の略称です。
本サイトにおける薬草の効用については、本会顧問 水野瑞夫先生のご著書『薬食同源 食効』(自然学総合研究所、2005)、『くらしの薬草と漢方薬−ハーブ・民間薬・生薬ー』(新日本法規、2014)によっています。
『本草生活研究会』
会 長 長平 彰夫 東北大学大学院教授
顧 問 水野 瑞夫先生 岐阜薬科大学名誉教授
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