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健康 情報提供

愛知県で女性のがん罹患率が低い理由
03/25 16:21

 厚労省はすべてのがん患者を追跡した初めての集計である「がん罹患数2016速報」を公表しました。このなかで、愛知県は女性のがんの発生率が10万人当たり全国354.1人に対して321.9人と最も低いことが判明しました(年齢調整罹患率)。
 愛知県民の食生活はみそ汁のほか、味噌カツや味噌煮込みうどん、どて煮などの味噌文化が目立ちます。味噌には米、麦を材料とするものがありますが、愛知県の味噌は豆味噌といって、大豆に麹をつけてつくったものです。大豆に含まれるイソフラボンは女性ホルモンと似た働きがあるとされています。これが乳がんを防ぐ効果があると考えられています。
 また、豆味噌は2年以上熟成させるため、褐色の色素に含まれるメラノイジンが多く含まれ、米みそや麦みそと比べて抗酸化作用が強いと言われています。抗酸化作用はがんを発生させる活性酸素を減らし、がんの発生リスクを低下させるのです。
 因果関係は証明されていませんが、疫学的な関連からみれば、豆味噌文化が愛知県のがんの発生率を低下させているとは思いませんか。

図 乳がん罹患率(厚労省「がん罹患数2016速報」)

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