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カタクリ
利用部位根・葉
食効滋養強壮、駆風、鎮痛、すり傷、できもの
効用カタクリは日本各地の山野や山すそに自生しているのがみられます。カタクリには、かぜ、下痢、腹痛、病後の滋養に役立つ効果があります。 市販の片栗粉は、ジャガイモからとったデンプンを使っていますが、カタクリからとったカタクリデンプンを用います。
利用方法食材
食べ方カタクリの鱗茎は、そのまま煮てもおいしく食べることができます。また、若い葉も茹でて、おひたしや酢の物にして旬の味を楽しみます。 嘔吐、下痢、胃腸炎、滋養、病後などには、カタクリデンプンと水と砂糖を適量加えて、よくこねて、熱湯をいれて、くず湯にして飲みます。
生薬カタクリデンプンの作り方:カタクリの地上部が枯れた5〜6月頃に鱗茎を掘り取り、外皮を除いて砕き、すり鉢でさらに細かく砕き、水を加えて木綿袋でこし、白く濁った水をそのまま放置してデンプンを沈殿させます。この沈殿物を数回洗浄して乾燥させたものがカタクリデンプンです。奈良地方の宇陀で採取されるクズ粉である「吉野葛」が有名です。
外用すり傷、できもの、湿疹(しっしん)などの外用にはデンプンを患部にふりかけます。