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ショウブ
利用部位根茎、全草
食効食欲不振、消化不良、神経痛、健忘症
効用根茎(こんけい)には、精油(せいゆ)が多く含まれていて、鎮静、鎮痛、鎮徑(ちんけい)、鎮咳(ちんがい)、去痰(きょたん)、血圧降下作用があって、食欲促進、慢性の消化不良、胃炎、腹痛、せき、健忘症、ヒステリーなどの症状に用いられます。
利用方法薬剤、入浴剤
生薬ショウブは冬季に根茎を掘り取り、ひげ根を除いて水洗いしてから日干しにして乾燥します。太いものは乾燥しにくいので、縦割りにして乾燥します。これを生薬で白菖、菖蒲根といいます。
煎じて飲用すると吐き気を促すことがあるので、粉末にして1日量3〜6グラムを3回に分けてオブラートやカプセルにして服用します。採取して1年以上経過した生薬(しょうやく)は吐き気が減ってきますので、煎じる場合には1年以上経過したものを用います。
入浴剤根茎(こんけい)を刻んで軽くひとにぎり分を布の袋に入れて、適量の水で煮沸してから、そのまま風呂にいれて入浴します。神経の緊張をほぐして、血行を良くして体を暖めるので、神経痛、リューマチによく効きとされています。
注意事項ショウブの根茎を生で内用すると吐き気をもよおすことがあり、生での内用は避けるべきです。